牡蠣の販売
宮城県産牡蠣は生食用として全国一位の生産量を誇っています。加熱処理用牡蠣を含めると広島産が全国一位ですが、両者には養殖される環境の違いにより用途、味も大きく異なります。
宮城県産牡蠣は世界三大漁場と呼ばれる暖流と親潮がぶつかる豊な海と山々の連なる森がせまるリアス式海岸を背景にミネラル豊富な水によって濃厚な味を醸しだしております。瀬戸内海の栄養豊富な海で大きく育ちあっさりとした味で加工用に向いた広島産の牡蠣に比べ、宮城県産牡蠣は外洋に向かって清潔な海水で育ち小ぶりですが味の濃い生食ようとして適しております。
弊社は例年10月より翌年3月ごろまで全国各地で展開している「かき小屋」を中心に宮城県産殻付牡蠣を販売し、また弊社直営の「仙台港かき小屋」に牡蠣を供給しております。
牡蠣の輸出
平成30年から新規事業として、宮城県産冷凍殻付き牡蠣の海外への輸出を行っております。平成30年の出荷量は、台湾へ300トン輸出し、平成31年も500トンの輸出を計画しております。
この輸出事業は、むき身生産が終盤を迎える2月から抱卵前の6月にかけた、最も味が濃く、身入りの良い殻付き牡蠣を集荷する。国内の需要期にむき身加工が間に合わず、海につるしたまま越年する牡蠣が多いことに注目し、これらの牡蠣を各工場で洗浄、重量選別を行い、協力工場で凍結、箱詰めを行い、海外へ輸出を行います。
また、台湾のみにとどまらず、シンガポール、香港、タイなどの国々も興味を示してます。初年から次年と輸出量も増加しており、販売先からは既に1000トン規模の要望が上がってます。今後も輸出量の増加、販売先の増加が大いに見込める、新規の輸出事業となっております。
直営店 かき小屋 仙台港
直営店の「かき小屋 仙台港」では、旨味たっぷりの殻付牡蠣を食べ放題・時間無制限でお楽しみいただけます。
網に並べた牡蠣に蓋をし、約5分ほど、蒸し焼きにします。火が通ってくると身がプリッとして、しっかりとした弾力が出てきます。蒸し焼きにすることにより、旨みが閉じ込められ、牡蠣の美味しさを存分に味わうことができます。また、食べ放題の殻付き牡蠣以外に殻付きのホタテ、イカなどの魚介類やおにぎりなどの軽食、季節限定で生食用の岩牡蠣などもお楽しみただけます。
(※食べ放題は殻付牡蠣のみ。季節・その時の旬により、品揃えが異なります。)
焼き方や牡蠣の剥き方などはスタッフが、親切丁寧に説明させていただきます。旨味たっぷりの牡蠣を「かき小屋 仙台港」ぜひお楽しみください。
わかめ加工
宮城・岩手で生産される三陸産わかめは全国の収穫量の7割近くを占めております。また生産量のみならず品質においても最高の評価を得ています。
それは三陸沖は世界三大漁場といわれ親潮と黒潮がぶつかり栄養豊富な海であること。リアス式海岸で深く切り立って潮の流れが良く、加えて三陸海岸は海と山が隣接し近くには北上山系の豊かな森が広がり山々に降り注いだ雨水がミネラルたっぷりの水を三陸の海に供給しております。その様な環境で育ったわかめは激しい海流に鍛えられ肉厚で弾力があり風味豊かなわかめになります。
三陸産のわかめは切れ込みが深く、肉が厚く程よい硬さで歯ざわりが良いのが特徴です。この様なわかめですが例年3月から5月の春先に収穫したものが最高とされています。この時期は成熟前で適度な肉厚と弾力のあり風味・食感共に抜群です。弊社ではこの時期、収穫されたばかりのわかめを浜で茹で、そのまま塩を塗布し、塩蔵わかめを例年、約300トン生産しております。